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金の売却による総合課税の譲渡所得の計算と金価格の推移【所得税・消費税】

2022/5/24

はじめに

浜松市の税理士の木野寿久です。
豊橋市の方も受託可能です!

 

さて、

関与先のお客様で金投資をされていらっしゃる方がおられまして

2021年分の所得税の確定申告で

金の売却の総合課税の

長期譲渡所得の申告を致しました。

 

売却後の金価格の上昇はございますが、

関与先様の年齢など長期的に見て絶妙なタイミングで金を売却されたのではないかと、

木野は感じました。

 

今回は、

金価格の推移と

所得税の総合譲渡所得の計算が

どうなっているか?

考えてみたいと思います。

 

金価格の推移は?

そこで、金の価格がどのようになっていたのか

調べてみました。

田中貴金属工業様のHPより金価格のチャートを引用させて頂きました。

 

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出典 田中貴金属工業HP 貴金属価格情報 過去5年間月次金価格推移 2022年5月18日

https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php

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田中貴金属工業様のHP(https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php)の価格推移データから 

小売価格を引用しました。 

2017年1月の1gあたり税抜平均小売価格は、4,444円でした。

2022年1月の1gあたり税抜平均小売価格は、6,755円でした。

これを見ると、

長期で保有していれば、

手堅い利益となったのではないかと思います。

 

 

ちなみに、

三菱マテリアル様の小売価格は、「税込」で表示されており、

パッと見は、大きく違いがあるように見えます。

しかしながら、

税込金額に換算してみると

多少の違いはございますが、

価格的に田中貴金属工業様とぼぼ同じですね。

 

 

金売却益の所得税の課税の分類は?

 

1)一般の金の売買に該当するもの『以下の2)及び3)以外』

総合課税の譲渡所得として課税されます。

なお、所有期間が5年以下は、総合課税の短期譲渡所得として課税され、

所有期間が5年超のものは、総合課税の長期譲渡所得として課税されます。

 

それで、ここが総合課税の譲渡所得のポイントとなるところなのですが、

 ⅰ)総合課税の譲渡所得の譲渡益から特別控除額50万円を限度に控除します。

  控除順序は、総合課税の短期譲渡所得、総合課税の長期譲渡所得の順番で控除。

 

   ⅱ)総合課税の長期譲渡所得の譲渡益については、特別控除後の金額を

   一時所得と合計をして1/2します。

 

 

2)継続して売買され事業所得又は雑所得とされるもの

営利を目的として金地金を継続的に売買している場合には、

事業所得又は雑所得として課税されます。

 

 

3)売り戻し条件付きで金の売買が行われた場合(買現先取引)

 

売り戻し条件付きで金の売買が行われた場合(買現先取引)の譲渡益には、

所得税法の規定にかかわらず、他の所得と区分し、

譲渡益に対して20.315%(所得税及び復興税15.315%、地方税5%)の所得税が

源泉徴収されます。

なお、この源泉徴収を源泉分離課税といいますが、

源泉分離課税により課税関係が完了するため、

所得税の確定申告をすることは要しないこととなります。

 

1990年代の頃は、金投資口座(銀行など)又は金貯蓄口座(証券会社など)と呼ばれていましたが、

この名称はすっかり姿を消してネット上に詳しい説明が出てきません。

なので、後ほど少しだけ説明します。

この買現先取引は、売却時に源泉所得税が徴収されて課税関係が完結し、確定申告を要しません。

 

 

 

 

金貯蓄口座とは?

 

金を一定期間後に一定の価格で売り戻すことを条件に購入する取引を言います。

 

 ①Aさんが、一定期間後に一定の価格で売り戻すことを条件に取引相手から金を購入

 

 

 ②約定された一定期間になったので、初めの取引相手に一定の価格で金を売り戻した

 

 

金貯蓄口座又は金投資口座がどのようなものか確認のために資料を探しました。

インターネット上には金貯蓄口座の説明がヒットしないので、

図書館でかなり古い本を借りて確認しました。

その内容を引用させていただきます。

 

なお、以下の説明では、現在の課税方法及び税率が異なりますので、

その点を含んでお読みください。

 

ちなみに、証券会社に電話で問い合わせてみたところ、

現在は、金貯蓄口座の取扱は、無いようです。(2022年5月20日確認)

 

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金貯蓄口座

金の先物価格が通常、現物価格よりも高いことを利用した、確定利回りの得られる貯蓄。このため金の先物予約(先の買い取り価格)を決めたうえで発売し、1年後にその価格で買い戻すしくみ。申し込みは10万円以上1万円単位。利回りは、証券会社によって少し異なるが、平成14年1月現在、1年満期0.50%(税引き後0.40%)で1,3,6か月物のほか、1週間単位の自動継続型もある。口座管理料が必要で、年間420円。税金は、他の金融商品と同じく、分離課税で、一律20%である。

引用:株式用語1000辞典 中邑 悟著 日本実業出版社(2002年7月1日最新版発行) 270頁

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金売買の消費税等の課税は?

 

実際に金の売買を行ったことがないので

真剣に考える機会がなっかのですが。

金売買の消費税について

調べていて面白いことがございましたので

記載していきます。

 

消費税を知っている人でしたら

確かに、そうだな・・。

という内容です。

 

1)国内において金の売買及び受渡が行われる場合

 事業者が国内において行った資産の譲渡等(資産の譲渡及び貸付並びに役務の提供をいいます。以下、資産の譲渡等とします。)には、消費税が課税されます。国内において事業を行う事業者が金を売買した行為は、資産の譲渡等に該当し、売買時の金の所在場所が国内にあるため、消費税の課税対象となります。本件の取引は、輸出免税取引、非課税取引、電気通信利用役務提供等取引に該当しません。したがって、譲渡の対価に対し、10%(地方消費税の税率を含みます。)の消費税等が課税されます。

 

 

例、

金を100万円分購入した。

この場合には、10万円(100万円×10%)が消費税等として課税されます。

したがって、

金の購入者は、110万円が税込の金額となります。

 

 

2)売買の対象となる金の保管場所がロンドンなどの国外である場合

 事業者が国内において行った資産の譲渡等には、消費税が課されます。金の売買が行われる時における金の所在場所は、ロンドンなどの国外であるため、国外取引となり消費税の課税対象外(不課税取引)なります。したがって、本件の金の売買は、消費税の課税対象外取引となります。

 

例.

金を100万円購入した。

ロンドンに金が保管されて売買されたため

消費税の課税対象外となり、消費税等の支払は0円。

 

消費税が課税されないように、

対策をしている金融機関がありまして

ニヤッとしてしまった。

 

多分、この金融機関は

金投資口座の商品の取扱を

始める前に国税庁に照会をしていたのかもしれません。

下にリンクを貼っておきました。

 

国税庁HP 法令等 質疑応答事例 消費税 金投資口座の内外判定 

https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shohi/04/03.htm

 

 

最後に

木野寿久は、

実践したことがないので

金の相場の世界のことは、

よくわかりません。

 

最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

 

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