給与等の源泉所得税の納税(納税)は、
紙の所得税徴収高計算書(納付書)を
関与先様へ郵送し、
関与先様が金融機関へ納付書を持参して
納税しなければいけないとばかり
思っていたのですが、
手続きを踏めば
源泉所得税の納付も口座振替が可能なのですね!
3,4年前(この文章を、2022年12月に書いています。)でしょうか?
東海税理士会浜松東支部の税務連絡協議会で
ダイレクト納付の話が出ていた記憶があります。
大して気に留めず流して聞いていました。
このダイレクト納付で
関与先様への
紙の源泉所得税の納付書(所得税徴収高計算書)の
手渡又は郵送がいらなくなるのではないかと思います。
どのようなプロセスを経て
給与等の源泉所得税の納付が完了するのか?
調べてみましたので、参考にしてみてください。
e-TaxのWEB版を利用して給与等の源泉所得税のデータ送信の仕方を順番に見ていきます。
なお、この給与等の源泉所得税のデータ送信で納税が完了するためには、
届出書の書面提出などの手続きが事前に必要となりますので
下部に記載しています「ダイレクト納付とインターネットバンキング納付の違い」をご覧ください。
代理送信(個人納税者、法人納税者を選択)は、税理士が行いますので、
一般の場合には、「3.本人送信」を選択します。
給与等の源泉所得税の納期の特例を選択している場合には、(納期の特例分)を選択し、
上記以外は、(一般)を選択する。
ダイレクト納付は、①「今すぐに納付される方」又は「納付日を指定される方」
インターネット納付は、②「納付区分番号はこちら」
を選択して源泉所得税の納税の手続きをします。
デモとして入力した関係で、
実際に源泉所得税のデータを送信していないので、
送信完了の受信通知は、
国税庁のホームページ 「e-Taxを利用して源泉所得税が納付できます」の資料から抜粋しました。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2016/pdf/104-105.pdf (2022年12月22日確認)
ダイレクト納付を選択し、
「納付日を指定」する場合を選択した場合には、
以下の画面が出てくるので、納付日を入力します。
この画像も7)と同様に
国税庁のホームページ 「e-Taxを利用して源泉所得税が納付できます」の資料から抜粋しました。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2016/pdf/104-105.pdf (2022年12月22日確認)
ダイレクト納付も、
インターネットバンキング納付も、
まずは、
A)国税の利用者識別番号
及び
B)金融機関のインターネットバンクの契約
が必要となります。
ダイレクト納付とインターネットバンキング納付は、
同じように思うのですが、
微妙に違う箇所があるので
そこのところを説明をします。
「ダイレクト納付利用届出書」を納税地の所轄税務署へ「書面」で提出する必要があります。
この届出書は、e-Taxによる送信はできません。
というのも、金融機関の届出印が必要となるからです。
e-Taxで給与等の源泉所得税のデータを送信して
通知(納付情報発行依頼)が
関与先のメッセージボックスと
関与税理士のメッセージボックスに届きます。
そこで、
関与税理士側に届いたメッセージから
a)「今すぐ納付」
b)「納付日を指定」
のa),b)のどちらかを選びます。
税理士が関与先様の給与等の源泉所得税のデータをe-Taxで送信する
場合には、b)の「納付日を指定」を選択すると、
指定日に関与先様の指定する金融機関の預金口座から
給与等の源泉所得税が口座振替されます。
ということは、
関与先様へ紙の納付書(所得税徴収高計算書)を
7月10日や1月20日までに
税理士事務所としては、
郵便で送付しなくてもよくなりますね!!💖
それから、
関与先様も金融機関へ出向いて納税ということが
なくなります。
インターネットバンキング納付は、
源泉所得税のデータ送信完了通知がe-Taxのメッセージボックスに届きます。
送信完了の完了通知に「納付区分番号はこちら」のバナーがあるのでクリックして
金融機関を選択して、インターネットバンキングで納付の手続きを行うようです。
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しかし、
インターネットバンキング納付の場合には、
そのインターネットバンキングへリンクされる
e-Taxのメッセージボックスに届く
送信完了のメッセージ(納付情報発行依頼)は、
関与先様のみに届き、
この通知を読むには、
「マイナンバーカード」と
PCへ接続する「ICカードリーダライタ」が必要になります。
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「ICカードリーダライタ」は、以前と比べて
随分お安くなりました。(1,000円から3,000円で手に入ります。)
でも、普段、マイナンバーカードを使用して
PCで手続き(自分の確定申告など)をする方には、
お勧めします。
PCでマイナンバーカードを使わない方は、少し面倒かな?
なので、
木野寿久税理士事務所として
給与等の源泉所得税の代理送信を受託した関与先様の納税は、
関与先様も関与税理士も
両方とも受信完了通知(納付情報発行依頼)を受取れる
ダイレクト納付をお勧めします。
NTTデータの方にお聞きしたところ、
「年調法定調書の達人」と「電子申告の達人」を使用し,
源泉所得税のデータを送信して、
ダイレクト納付で口座振替で納税することは可能な様子です。
細かいところ(納税の箇所)までは、試していないので
後日、実行の前に確認してみたいと思います。
これで源泉所得税の納付書の事務が
少し楽になるかもしれませんね!
半年ごとに源泉所得税の納付書の郵送の作業に
時間がかかっていましたので
これを本格導入すれば、
多分、仕事が効率化できると思います。
木野寿久税理士事務所では、
税理士報酬のお見積もりは無料となっておりますので、
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なお、この記事の作成にあたり、国税庁のe-Taxのサポートダイヤルの方に
疑問等をお聞きしました。ご協力を感謝いたします。